ご挨拶と運営方針
Operation policy and Greetings
理事長 三上 昭廣
▼ プロフィール
【昭和48年3月】
弘前大学医学部卒業
【平成元年10月】
医療法人函館渡辺病院 理事
【平成8年4月】
医療法人函館渡辺病院 副院長
【平成15年1月】
附属ゆのかわメンタルクリニック 院長
【平成15年4月】
医療法人函館渡辺病院 病院長
【平成21年12月】
認知症疾患医療センター長
【平成23年4月】
社会医療法人 函館渡辺病院
副理事長/名誉院長
【平成25年4月】
社会医療法人 函館渡辺病院
理事長
- 精神保健指定医
- 日本精神神経学会精神科専門医
- 南北海道精神科医師会会長
- 函館市医師会精神科会会長
- 函館地方精神保健協会会長
- 北海道精神科病院協会常任理事
開院以来、法人名を病院名と同じ「函館渡辺病院」としてきましたが、高齢者複合施設「昭里」の開設など法人事業の多様化と、精神障害者グループホーム「ゆのかわ」を核とする社会福祉法人の設立を契機に、平成26年、それぞれ「社会医療法人函館博栄会」と「社会福祉法人函館博栄会」と命名しました。病院創設者の初代理事長渡辺栄市と、早世した二代目理事長渡辺博の医療に対する高い志を受け、二人の名前から一字ずつをもらい「博栄会」といたしました。
昭和25年、渡辺栄市は、「愛と智と美と」を院是として精神病院を開院しました。「精神障害者も、万全な身体的治療が受けられなければならない」という固い信念から、開院の時から外科が併設しました。間もなく内科、皮膚科、産婦人科、麻酔科等が開設され、「心と身体のトータル医療」は60年も前から続けられてきました。お陰で近年、その理念に共感する医師が次々と集まり、元々精神科病院でありながら、現在は一般内科、消化器内科、循環器内科、外科、整形外科、皮膚科、麻酔科に専門医を配し、地域の方々の「かかりつけ医」であるのは勿論のこと、精神障害者や心身機能が低下した高齢者に対する心身両面からの医療の質は確実に向上していると自負しております。
また、北海道大学、弘前大学、旭川医科大学の多くの医局との協力関係も年々緊密になり心強く感じています。
さらに、平成28年4月から、群馬大学名誉教授、北海道大学客員教授の三國雅彦医師(精神科)が副理事長・名誉院長として着任しました。病院の運営体制が強固になるのは勿論のこと、精神科医療の一層のレベルアップがおおいに期待されます。
超高齢社会の中、当院の医療はますます社会に貢献できるものと確信しています。
病院の質の向上には、職員が安心して活躍できる職場環境が必須であると思います。なかでも、看護職などの専門職員や、3割以上を占めている女性医師が、子供を育てながらも安心して働けるための「子育て支援」の体制整備は、これからの病院経営にとってきわめて重要な課題であると考えております。実際、子供の小学校入学を機に離職する職員が少なくないことから、従来から未就学児の「24時間保育」に加えて、平成24年、親の勤務時間に応じた「学童保育」を開始しました。実施に向けて一番の問題は、送迎の間の児童の安全確保です。考え抜いた末、一人一人を学校の玄関まで車で送迎するという形でスタートしましたが、職員からの評判は上々で、学童保育の利用は増加の一途です。
そこのように、「函館博栄会」は、医療・介護・福祉を統合した形で提供すべく地道に歩みを進めております。それとともに、「子育て支援」に力を入れることにより、ささやかでも社会に貢献する所存でございます。今後ともお見守り下さり、ご支援を頂けますようお願い申しあげます。
平成28年 4月